皆様ご機嫌いかがでいらっしゃいますか?


今年も恒例のポタリーツアーを6月から7月にかけて開催いたしました。
今年で3年目ですがツアーガイドをするときは皆さんをどちらへお連れしようかしらと
いつもドキドキワクワクいたします。
これから少しずつ旅の様子をご報告いたします。
どうぞお楽しみに!

2010年8月

荻野洋子



始めにいっしょに旅をした方々を紹介いたします。

みどりさんとシャーロムさん、中川夫妻。
今回のツアーはおふたりのハネムーンでした!
昨年もご参加くださった富士さんとさちさん。
おふたりは最初の1週間は英語のお勉強のために
ホームステイをなさいます。

ヒースロー空港でグループが2つの班に別れそれぞれの目的地へ参りました。
今回はロンドンに立ち寄らず中川夫妻はRye(ライ)へ
富士さんとさちさんは昨年同様に英国人デザイナーのMrs. Sarah Stangroom宅へ直行しました。

Ryeの有名なマーメイドストリート。
中世のままの石ころ畳が足の裏に
あたって歩くと痛い道です!
こちらもRyeの有名なゲストハウス、
Jeaks Houseです。私は1度だけ宿泊
したことがあります。お部屋はどれも
アンティークな雰囲気いっぱい。
朝食もトラディショナルな
イングリッシュブレックファストでしたが
アンティークテーブルウェアに盛られており、
目もお腹もいっぱいになりました。
中川さん夫妻。
明日から10日間ご一緒に
旅をいたします。
Mrs.Sarah Stangroom宅。
お庭は夏の香りに満ちておりました。
真夏でも気温は20度前後。
湿気がなく爽やかな気候です。
さすがデザイナーのお宅!
インテリアの美しさに
いつも見とれます。
これから1週間英語漬けの
毎日を過ごされます。
Good luck!


6月のRye(ライ)は夏の美しさに満ちておりました。
Ryeで過ごす3日間は昨年と同じ★★★★★Five Starのゲストハウス、Oaklandsから始まりました。

Oaklandsの朝。 TonyとDiane,オーナー夫妻に
暖かく迎えられました。
ゲストハウスからみた周辺の景色です。
なだらかなSussexの平地がのんびりと続いています。
清潔でおしゃれなインテリアのお部屋で
すっかり寛いでいらっしゃいました
ゲストハウスに泊まる楽しみの
ひとつはもちろんイングリッシュ
ブレックファストです。
オーナーのダイアンは
とてもお料理が上手。
お好みでお魚の朝食もチョイスできます。
写真はスモークサーモンです。
フレッシュなパイナップルをお庭で採れた
ブルーンベリーといっしょにいただきました。

たっぷり朝食をいただいた後はRyeの街へ出かけます。

Ryeは街全体が中世の佇まいです。
古い建物にふさわしい古き良きモノたちを
扱うアンティークやさんがたくさんあります。
みどりさんが写真撮影をしている間
シャーロムさんはアンティークの品定めを
しております。
石畳を登りながらお買い物の相談。 ショーウインドウに並ぶアンティークに
心そそられます。
歩きつかれて休憩。
お茶を飲みに参りましょう。
Ryeのハイストリートのティールーム。
どっしりとしたアンティークのドァが
お出迎えしてくれました。
オークのカウンターの上には
本日のケーキやスコーンが
ディスプレイされています。
古い本も閲覧できます。
図書館のような落ち着いた雰囲気でした。
ティールームの窓からハイストリートを
行きかう人々や車が見えます。
ちょうど南アフリカでワールドカップを
開催している時期でした。車や家の窓に
イングランドを応援するためのフラッグが
着いていました。
夕刻、Ryeに住むMrs.Ann Lingard
を訪ねました。
Annのお庭はバラの花盛り。
夕刻は一段と良い香りに満ちています。
Annがバーベキューの準備をしてくれました。
今日のお夕飯はお庭でいただきます。
早速シャーロムさんが火をおこします。 AnnがRyeのお肉屋さんから買ってきてくれた
ソーセージ,ポーク&チキン。Free Rangeなので
お肉がしまっていて美味しかったです。
バーベキューが趣味のシャーロムさんは
火をつけるのが本当に上手でした。

イギリスの夏はなかなか暮れません。午後10時過ぎまでお庭で寛ぎました。




翌日の朝Oaklandsでゆっくり朝食をいただいてから有名なプライベーガーデンPashley Manorを訪ねました。

1550年に建てられた当時のままの
姿で私たちを迎えてくれます。
四季おりおりの花が咲き乱れる美しい
庭園を通ってカフェまで参ります。
お庭を見渡せる位置に
オープンカフェが併設
されています。
こちらでランチをいただきます。
せっかくイギリスにいるのだから
イギリスならではの
お食事をと思い注文したのは
コテージパイ。
付け合せの
お野菜やポテトがどっさりあり
パンが食べられませんでした。


私たちの尊敬する友人。Mrs. Ann Lingard

毎朝自宅近くの公園を愛犬の
ベンとお散歩します。
背筋がぴんと姿勢の良い
Annはいつも元気いっぱいです。
Pashley Manorへいっしょに
おでかけしました。
おしゃれなAnn.
この日は赤いリネンのロングスカートを
はいていらっしゃいました。


みどりさんとシャーロムさんは乗馬が得意です。
この日はRyeのはずれの小さな村(Iden Village)の馬場に乗馬に出かけました。

ケント州とサセックス州は
サラブレッドの
産地です。
この馬場にもたくさんの
美しい馬たちが
手入れをされていました。
乗馬の前に頭にぴったりの
お帽子をさがしてます。
とてもよく似合っていますよー。 シャーロムさんの選んだ黒毛の馬はちょっとお転婆で
シャーロムさんを振り落とそうと悪戦苦闘してました。
でも。。。彼にうまく
押さえられてしまいました。
ふたりともIden村を
1周してくるそうです。



週末はLondonで過ごすためにRyeからLondonへ戻ってまいりました。
土曜日の朝早速Portobello Flea Market(ポートベロー)へ出かけました。

Londonは快晴。
気温は25度。
湿度がなくさっぱりしております。
朝からPortobello Roadの
両側にびっしりと
露店がでております。
毎年観光客が増え人でいっぱいです。 お昼は近くのイラン料理のレストランへ参りました。
私には初めてのイラン料理。
写真は野菜のディップ。
ヨーグルトベースでとてもヘルシー。
焼きたてのチャパティーに
付けていただきました。
レシートに書かれた文字ももちろん
アラビア文字でした。。。
Portobello Roadの
ペルシャ絨毯やさん。
シャーロムさんは
アンティークのペルシャ絨毯の
買い付けをすることにしました。
価格の交渉を
イラン語でしております。
交渉成立。
早速日本へ送ってもらうことになりました。
このお店は映画
ノッティングヒルの恋人にも
出てきた本屋さんです。
Travel Book Shop
(旅行の本の専門店)
Londonの本屋さんは本当に
お洒落ですね。
こちらの本屋さんは
お料理本の専門店。
内部にオーガニックのカフェがあり
お食事もできます。
外でもスパイスやお菓子などを
売っています。
私の大好きな本屋さんのひとつです


Londonを訪ねると必ず訪れる美術館のひとつ、Victoria & Albert Museum(V&A)。

美術館の中も素敵ですが
建物の美しさに
いつもうっとりします。
こんなに内容が豊かなのに
入館料は無料です。
イギリスの懐の大きさを感じます。
日曜日の午後は
ご近所の人たちでいっぱい。
お弁当を食べたりベンチでのんびり本を読んだりしています。
V&Aのカフェも素敵です。
ピアノの生演奏を聴きながらゆったり
お茶をいただけます。
こちらのふたりはお茶ではなくて
ワインにいたしました!


V&Aまで来たのでKensington Palace内のオランジェリーカフェでお昼にしました。
故ダイアナ妃のお住いだったパレス内の建物ですので優雅で美しい佇まいです。

日曜日はたくさんの人たちで
お昼はにぎわいます。
順番にてきぱきテーブルへ
案内してくれます
内部のインテリアの素敵に見える
理由のひとつはやはり
天井が高いことにありますね。

今日のケーキやスコーンが
中央のテーブルに並んでいます。
私が頼んだランチはポテトグラタン。
可愛いフライパンに載って出てきました。
みどりさんはアフタヌーンティーセット
になさいました。
お茶の代わりにミントティーを
注文するとグラスに
いっぱいのフレッシュミントの葉で
爽やかなドリンクを作ってくれました。


翌日の朝ごはんはHampsteadの近くのKenwoodでいただきました。朝食後はコッツウォルズへ移動します。

毎日お天気に恵まれ美しい
イギリスの夏を
思い切り堪能しました。
カフェテリアで自由に選べる朝食。
イングリッシュブレックファストの
スモールサイズを
選びました。
仲良しのふたり。 Kenwoodのアウトドァカフェは
ローズやハーブの
良い香りにあふれていました。
なかなか去りがたいけれど
これからコッツウォルズへの
ドライブです。


Londonから高速道路M40を通ってOxfordへ。
Oxfordから田舎道を走りながらコッツウォルズの中心へ向かいます。

コッツウォルズの家々は美しいハチミツ色のライムストーンで建てられています。
昨年とまた異なる村へ参りました。
こちらは村のクリニック。
お洒落なお医者さんです。
お医者さんのお隣の雑貨屋さん。
入口は狭いけれど縦長の間取りのためお店の中は奥へ向かって広いです。
お伽の国の家のような小さなコテージ。
どんな方が住んでいらっしゃる
のかしらと想像力がかき立てられます。
ピンクのゼラニウムにシルバー色
の葉の組み合わせが
ブリキのウインドウボックスに
ぴったりでした。
お洒落な窓辺です。
アプローチの植栽がシンメトリーに
デザインされているため
奥の建物が貴族的に見えます
。アプローチがハーブいっぱいの
ノットガーデンだったら。。。
と頭の中でたくさんのパターンを
想像してしまいました。

夕刻、コッツウォルズの村々を通り過ぎ富士さんとさちさんの滞在するMrs. Sarah Stangroom宅へ向かいました。

久しぶりに全員で集まりにぎやかに夕食のテーブルを囲みました。
Sarahが手料理でもてなしてくれました。
Mrs. Satah Stangroom。
デザイナーの彼女とは20年来の友人です。
さちさんが滞在していたお部屋。
おしゃれで居心地がよさそう。
サラのお孫さんのチャーリーは
2歳になりました。 
かっこいいおばあちゃまです。

サラの家には2匹のパグ犬、バーティとモンティがおります。
2匹ともものすごく人懐こくてやんちゃ。いっしょにいると本当に和みます。

モンティがさっそくみどりさんを
歓迎に登場しました。
いきなりみどりさんの背中から
肩に飛び乗りました!
みどりさんはびっくりして
固まっております。
みどりさんの耳にKiss.
みどりさん:ひえーっ!
サラに叱られてしょんぼりのモンティ。


にぎやかな珍道中の旅も前半が終了しみどりさんとシャーロムさんは明日帰国します。
代わって富士さんとさちさんが合流し残りの旅を続けます。

いつものHampsteadのゲストハウス。
今朝はこちらで朝食をいただきます。
English Breakfastをたっぷりいただき
大満足です。
これからヒースローへ向かいます。
お迎えのタクシーを待っているふたり。
楽しい旅でした!ありがとう。
同日の午後、ユーロスターでパリに向かいます。
明日からはパリからのレポートをいたします。
お楽しみに。



LondonのSt. Pancras駅午後4時発のユーロスターに乗ってParisへ向かいました。

ユーロスターに乗って2時間で
Paris北駅に到着しました。
LondonとParisは1時間の時差が
あるので時計を
1時間進めました。
北駅はいつも旅行者でにぎわっております。 早速サンジェルマンのホテルへ。
今回はアパートメントホテルを予約しました
ので可愛いキッチン付でした。
何でも揃っていてお料理可能なのですが
せっかく美味しいパリに来たので
外食をすることにしました。
ホテルの部屋から見たパリの景色です。
Londonとは雰囲気の異なる色合いと
形状の建物が連なっています。
お部屋はロフトだったので眺めは抜群でした。
サンジェルマン界隈の裏通りを歩いて
レストランを探しました。時刻は9時。
ハイシーズンのパリはまだまだ暮れません。
ホテルの近くにビストロを発見。
お外のテーブルに案内してもらいました。
地元の人たちでいっぱいでした。
本日のメニュー。
黒板の品書きはもちろんフランス語
チキンのサラダと子牛のカルパッチョ。
安くてボリュームたっぷり。
とても気楽なビストロだったのに
ものすごく美味しくて大満足でした。
ホテルのお洒落なベッドルームで
ぐっすり眠りました。
今日も忙しい1日が始まります。
早速朝食を食べに出かけました。
パリの街には毎朝大きな清掃車が来て
水を撒きながら町中をお掃除してくれます。
道が濡れているのはお掃除が終わった証拠です。
優雅なパリの建物。 出勤途中のパリ市民たちがカフェで朝食をとっています。
私たちも仲間入り。
定番のコンチネンタルブレックファスト。
焼きたてクロワッサンと
カフェオレをいただきました。
朝食後は近所のマルシェを
覘いてみました。
サンジェルマンマルシェは
カルチェラタンに近く庶民的。
マルシェの内部のフードコーナー。
建物内部にお店が入っているので
雨の日もにぎわっております。
美味しそうなスウィーツのお店。
思わず見入ってしまいました。
ボリュームたっぷりのケーキは
平均プライスが
3ユーロ程(\300〜¥350)。
美味しそうな食材ばかり。
お昼ごはん用に
バケットサンドウィッチを買いました。


この日はパリ郊外の村、ジヴェルニーのモネの庭を訪ねました。

パリから車で1時間ちょっとで
モネが晩年に
暮したジヴェルニー村に到着します。
とても有名なのでたくさんの
観光客が訪れます。
このグリーンがモネの庭や家の
そこここに使われておりました。
メインカラーなのでしょうか。
庭園に入ると奥にモネの家が見えます。
窓のフレームもグリーンです。
7月のモネの庭は夏の花が
咲き乱れておりました。
ピンクのローズトピアリーが
お庭の中央を
飾っています。
暑い日でしたので園丁が水撒きを
せっせとしておりました。
キングローズのアーチ。 ローズやアリウムなど
ピンクの花々の
饗宴です。
モネが作った池。
この池に水を引くために
モネは市役所でたくさんの
手続きをしなくてはなりませんでした。
役所での手続きを済ませてから
近くの小川から
水を引きこみ美しい池が出来上がりました。
この池を作ってから
モネは睡蓮の絵を描きました。
モネの寝室から見たお庭です。
バルコニーのテスリの色もグリーン。
イギリスのガーデンと異なり
一見植栽プランが
無秩序に感じられました。
でも良く見ると色彩と光の画家モネらしい色のグラデーションが
存分に楽しめるカラープランによって作られたお庭でした。
昼間の光でみた明るい庭と
異なり夕刻は
きっとシックで幻想的に
変貌するのでしょう。

Parisのお店やさんetc.

Parisのパンやさん、Paul. 
Londonにも
支店があるのでよく見かけますが
Parisのお店はシックで素敵でした。
朝食にいただいたリンゴのペストリー。
カフェオレといっしょです。
カルチェラタンの気軽なカフェ。
テーブルの色が全部異なり
おしゃれでした。
早速お昼をこちらで
いただくことにしました。
お店の中では美味しそうな食材も
販売しておりました。
お隣のテーブルにいらしたカップル。
おふたりとも暖かい笑顔が素敵でした。
Parisのセレクトショップ、
メルシ。
古い建物がお店に
緊張感を
もたらしています。
内部は衣食住に関わる
雑貨やお洋服が
おしゃれにディスプレイ
されていました。
カフェでいただいたお昼は
ベジタリアンのためのサラダランチ。
冷たいスープは夏らしく
スイカテイストでした。
カフェから続くパティオには
ハーブや野菜が植えられていました。
カフェで使うのでしょうね。
忙しいご主人様の足元で
眠るジャック君。
和みます。
marciを訪ねた本当の理由は
こちらの本屋さんでした。
あらゆるジャンルの古本が
壁面いっぱいに
並んでいます。
選んだ本を閲覧するカフェも併設。
ゆっくり豊かな時間を過ごせます。
同じくパリの本屋さん。
店主のムッシューが本の説明を
丁寧にしてくれました。
本好きのさちさんが買った本。
フランス語なので私は
読めなかったけれどどの本も
装丁が可愛くて眺めていてあきません。
短い滞在でしたがParisを存分に楽しみ
Londonへ戻る日となりました。
Parisの北駅からユーロスターに乗ります。
ユーロスターに乗って2時間。
LondonのSt. Pancras駅に帰ってきました。
Parisとまた雰囲気の異なる
Londonの駅。
Parisも素敵でしたがLondonへ
戻るとほっとします。
Hampsteadへ戻り時計を
1時間戻しました。
早速近くのレストランへお食事へ
出かけました。
このお店は和食っぽいお味の
お店なので
よく通います。
こちらは特製チキンスープ。
野菜たっぷり。
大きな器に入っているのでこれだけで
お腹いっぱいになります。
典型的イギリス料理の
フィッシュケーキです。
お魚のコロッケみたいなものですがこれも日本食ぽくてよくいただきます。
このころになると日本の
御惣菜が恋しくなりますね。

London最後の朝。さわやかなお天気。朝食を食べに出かけました。

Hampsteadの裏通り。
石畳の道沿いに
可愛いカフェやアンティークショップ
が並びます。
こちらはすごく美味しい焼き立ての
パンと自家製
プリザーブが自慢のカフェです。
オーナーのマダムが
エマトンプソンのような美人でした。
今朝のメニューが黒板に書かれています。
どれにいたしましょう。
まず熱々のお茶が
ポットいっぱいに
出てきました。
今日のプリザーブは
ラズベリーとブラックカラントでした。
パリでいただいたクロワッサンは
カリカリでしたが
こちらのものはしっとりしてました。
スモークハムを
はさんでいただきました。
おばあちゃんに叱られて
しまいそうですが
ブラウンシュガーの
ポットにスプーンが
真っ直ぐにたてられていました。
このお店と同じくきどらない何気なさがとてもお洒落にみえました。
朝ごはんのあとでヒースロー空港へ。
Check inを済ませ帰路につきます。
長い1日の始まりです。
空港でお別れするときはちょっと寂しくなってしまいました。 
楽しい旅をごいっしょできて幸いでした。
See you in Japan!


今回の旅もお天気に恵まれ楽しく過ごすことができました。
いっしょに旅をし良い思い出を共有できただけでなく皆さんから教えていただくことが本当に多く勉強になることばかりでした。
私はこの後Scotlandの北の島々を旅いたしました。そこで出会ったモノや人々を引き続きご紹介いたします。
もうしばらくお付き合いくださいませ。



Londonから飛行機に乗って1時間半。
ScotlandのAberdeenに到着しました。
Aberdeenを夜9時に出港する
フェリーに乗って
Shetlandの州都、
Lerwickに朝7時に着きました。
島の生活では船は必須です。
港にはたくさんの船が停泊していました。
州都なのですがLerwickは
素朴で小さな村のようでした。
人々は皆親切で優しく
豊かに暮しています。
人口よりもたくさんいる羊たち。
子羊とお母さん羊のペアで
行動しています。
シェットランドという名前がついた
セーターになる羊毛を
着込んだお母さん羊。
凄みがありました。
Lerwickはシェットランドの南に
位置しています。
これからシェットランド諸島の最北端の島、
UNST島へ参ります。
島での交通手段はいつもフェリーです。
UNST島に着きましたがフェリー乗り場の
周りにもお店は何も無し。
島での生活を支えるお店は2件だけ
島の中央にあります。
これから車でさらに北へ参ります。
UNST島の最北端の入り江に住む
アーティストを訪ねました。
小高い丘の上の白い家が彼らの家です。
私たちは運良くその近くのコテージを
借りることができました。
彫刻家のTony.
彼はオーロラの見える入り江の
白いコテージで仕事をしています
古い屋根瓦を使って
製作したオブジェ。
アンティークブラスの湯たんぽを使ったオブジェ。
写真では伝わらないのですが
とてもユニークで暖かい
雰囲気にあふれていました。
シェットランドの羊の毛を手染めで染めた
毛糸を使用しています。
これは糸サンプルでこれから
大きなブランケットやセーターになります。
写真では見えにくいのですが夜空に
たくさんの星が描かれています。
夜は本当に降るほどの星が見えます。
Shetlandでは羊のために木を切り倒してしまいました。
島中が牧草地になっています。
手前は羊の親子。
いつもペアで行動しています。
切り立った崖の上にパフィンの
姿を良く見ます。
野鳥の宝庫でバードウォッチングの
ハイカーにたくさん出会いました。
こちらは島にひとつの
ビジネスセンター兼公民館。
島の社交場です。
無料で無線LANが使用できるので
パソコン持参で1日中仕事を
させてもらいました。
日曜日は島の人たちが
ボランティアでランチを
作ってくれます。
ビュッフェになっており
¥500くらいで
お腹いっぱい食べられます。
島の暮しは豊かで
ゆったりしています。
人々はいつも笑顔で
親切でした。
船と飛行機を乗り継いで北の島、ShetlandからScotland北西部のアウターヘブリディーズの島、
Lewis島へ参りました。
ここでは公用語は英語ですが
ケルト人の文化を守るため
ゲール語も使われています。
上の標識はGaelic(ゲール語)で書かれておりました。
島での生活に欠かせない船。
ハーバーにはたくさんのプライベートヨットが停泊してました。
滞在中に偶然ルイス島のお祭りに
遭遇しバグパイプの
生演奏を初めて聞きました!
スコットランドに来た!と
実感しました。
スカートを穿いた男性たち。
スコットランドですね。
Lewis島でヘブリディーズ諸島を
巡る船に乗せてもらい船で
北の島々を訪れました。
これからLewis島のお隣の島へ上陸します。
スコットランドでは切妻屋根に白い漆喰の壁の家が多く
曇りがちで暗い景色を明るく
引き立てています。
こちらはもと村の郵便局でした
今は個人のコテージとして住まわれています。
ピンクのバラの垣根を通り過ぎると
村のパブに入れます。
村には必ず1軒パブがあり
社交場になっています。
高い建物が何も見えません。
憧れの海辺の暮しを垣間見ました。
豊かな資源を育む北の海。
時々イルカの群れに遭遇しました。
私たちの船の横を泳ぎながら
挨拶に来てくれました。
感激して写真を
撮り忘れてしまいました。。。
Highland西部のInverview Garden.
ニュージーランドから移植された
木々がたくさん見られました。
今回乗せてもらった船のキャプテンと副キャプテンのInnesとSeon。
二人ともブルーの
美しい目をしていました。
楽しかった船の旅を終え
Lewis島の州都、Stornowayから
スコットランド本島へ
フェリーで渡ります。
Lewis島と本島を結ぶフェリーが到着する港町Ullapool.白い漆喰と切妻屋根の家々が並ぶ可愛い町でした。
ここからバスでInvernessへ出て飛行機でLondonへ戻ります。
長かった旅も終わり
帰国の準備をいたします。


スコットランドへは以前仕事でエジンバラとグラスゴーへ行ったことがありましたが都会はどこも似ているなという印象でした。
今回は北に暮す人々の生活が知りたくて島巡りを思いつきました。
最初に訪ねたシェットランドでは15年ほど前にロンドンで会ったニットデザイナーの女性に会えました。
彼女に会わなかったらShetlandという島のことを思い出さなかったかもしれません。彼女のおかけでまた多くの出会いがありました。
北の国では自己紹介をするたびに[私はスコットランド人です。]と皆胸を張っておっしゃいます。
ヘブリディーズではゲール語を話したり。。。北の人々がイングランドと違う文化を育んでいることを感じました。
イギリスという国の面白さかつ彼らが抱える問題を垣間見まつつ、、、やはり私はイングランドもスコットランドも含めたイギリスが好きだなとあらためて思いました。

旅の間協力してくれたイギリスの友人たち、スコットランドで出あった新しい友人たちに思いを寄せながら今回の旅のレポートもやっと今日で終わります。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしております。

2010年10月24日
 荻野洋子